6.夜の通行人に捧ぐ Hommage au passant d'un soir
作詞:Yves Duteil・訳詞:加藤登紀子
作曲:Yves Duteil
あの夜が僕の すべてのはじまり
そんなことなど 気づくはずもない
ただ淋しくて ギターを弾いていた
小さな部屋の窓辺で
見知らぬ誰かが 窓のそばでそっと
ぼくのうたに 足をとめた
言葉もかけず 姿も見えない
ただぼくのうたを 聞いていた
何が僕のこれからの人生
そんなことなど わかるはずもない
ただ恋しくて ギターを弾いていた
にぎわう街の広場で
ほほえみうかべて すわりこんで
僕のうたを聞いていた君の
澄んだひとみのやさしい光に
僕は恋をしていた
何が君のこれまでの人生
そんなことなど わかるはずもない
何も知らない 僕はただ君の
面影を探したずねた
やっとみつけた 君の家の前で
何も出来ず佇んだ僕は
庭のむこうの学校の窓から
聞こえるうたを聞いていた
ラララ
庭のむこうの窓からは今も
同じうたが聞こえて来るよ
君がどこかで聞いていると信じて
今僕はうたいつづける
何が僕の本当の人生
何が君のしあわせな人生
わからないままで季節は過ぎていき
今僕は君のためにうたう
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